「夏休み」と言えば「バイロイト」。「バイロイト」と言えば、「リング」ではないですか。
と言うことで、以前ユングさんのところからダウンロードしてあった、ショルティの「ラインの黄金」を聴くことにしました。初期盤のCDも持っているのですが、何年か前に聴こうと思ったら、緩衝材が癒着してCDがだめになっていたのです。(大金を出して買ったのにトホホという感じです。ベーム版も同じ被害にあっています。)
こちらはFLACのままだったのですが、試しにそのまま聴いてみると、FLACでも良い感じです。
Xenomaiカーネルのきりりとした感じと、FLACのまったりした感じが合わさって聞こえます。
これならFLACでも良いかと思って、いつものワルターの田園をFLACとWAVで聞き比べてみました。やっぱりWAVの方が良いです。音のキレ、純度とも上です。音源の質は重要ですね。
Xenomaiカーネルで聴く田園は、音に力がこもっています。
Apu1c用のlightMPDが出た当初、32bit版と64bit版の2つのバージョンがありました。私はデジファイさんに「64bit版があれば十分なので、32bit版は要らないのではないか」と投稿した記憶があります。でも、世間一般には32bit版の方が良いという声が大きかったです。
私も別に32bit版の音が不満だったわけではありませんでしたが、全体に小さくまとまっていて、将来性がないように感じたのです。
それに比べると64bit版はまだ荒削りなところはあるものの、将来性が十分あると思いました。
どうせ開発するなら、今の音のまとまりの良さをとるより、将来性を取った方が良いと思ったからです。(現在、Apu1c用のlightMPDには64bit版しかありませんよね。)
今頃そんなことを言うのは、今回のカーネルについても同じようなことを感じたからです。確かに現状では音のまとまりの良さはpreempt-rtカーネルの方かもしれませんが、将来の可能性を強く感じるのはXenomaiカーネルの方だからです。
デジファイさんには、今後もXenomaiカーネル版の開発を続けていっていただきたいと思います。