以前、「オーディオ機器の復讐」みたいな文章を読んだことがあります。
オーディオマニアは機器を使いこなして理想の音を出しているつもりになっているが、全ての音源から理想の音が出るわけではないので、結局、聴く音源が限られてしまう。つまり、どんな曲を聴くかは機器が支配しているというような内容でした。
こんなことを書くのも、ArchBOTICで聞くニンバスの録音が素晴らしすぎて、結局、それだけしか聞いていない自分を発見したからです。
幸いCDプレーヤーの音が良くなったので、最近は、色々なCDを聞きまくっています。
一般論ですが、アナログで録音された演奏はCDプレーヤーで聞いても十分満足できる音が出ます。不思議なことに、デジタル録音されたものはリッピングしてPCで再生した方が良い音になります。(勿論、例外はありますが・・・・・・)
YUNGさんのところで、「サヴァリッシュさんのシューベルトが良い」と書かれていたので、聞くことにしました。家人がいて、大きな音が出せないので、スマホのドルフィンブラウザ+イヤホンで聴くことにしました。
良い演奏ではないですか。熱気が伝わってきます。シューベルトの音楽を十二分に堪能しました。
でも、聴き終わった後、もし、ダウンロードしてオーディオで聴いていたら、また感想が違っただろうなとも思いました。
多分、弦の音が硬いとか、録音が古くさいとか、そんなことを言っていたかもしれません。
音楽を楽しむのには、ほどほどのシステムの方が良いのかもしれないなんて考えてしまいます。